さて、新人大会の応援のために、各会場を回っていると、我が子の応援に来ている昔の教え子にたくさん会います。中にはやんちゃだった教え子もいますが、みんな立派な親になっています。ある日、病院の看護師をしているという教え子が、こんな話をしてくれました。その教え子は、病院に来た中学生が直江津東中の生徒だと分かると必ず「校長先生はどんな先生?」と聞くのだそうです。すると、どの生徒も「校長先生、優しいよ」と答えるそうです。不思議に思って、「本当に優しいの?」と聞き返してしまうのだそうです。私は教頭時代まで、どれだけ生徒を叱ったか数え切れません。教諭、教頭時代は直接生徒に関わり指導する場面が多く、また、やんちゃな生徒が多かったため叱る指導場面がとても多かったのです。ですから、指導した生徒の中には、私を今も恐がったり嫌がったりしている生徒もいると思います。本当は「優しい先生」と言われて慕われたかったのですが、当時は「厳しい、恐い、嫌な先生」と思われていたことでしょう。
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