校長室から__

学校だより12月号 「信は力なり」を原点に



部活動合同トレーニング(1)

 令和4年も残り数日となりました。この一年、大きな事件や事故もなく終われそうで大変ほっとしています。今年を振り返りますと、コロナ禍ではありましたが、バス旅行、体育祭、音楽祭、修学旅行など、何とか実施することができ、生徒の表情にも少しは東中生らしい明るさと活気が戻ってきたように感じています。これもすべて、保護者や地域の皆様の学校に対する温かいご理解とご協力のおかげと深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 さて、下記の文章は、教頭として東中に勤務していた約10年前の12月の学校だよりに、私が書いたものです。



部活動合同トレーニング(2)

 4月から細かい問題が発生し、時には、対応の仕方に不安を抱かれた保護者から、担任や学年主任等にお叱りをいただくことが多々ありました。学校には、約500名近い生徒がいます。思春期真っ盛りの中学生です。自分のこと、家族のこと、友達のこと等悩みが多い生徒の集まりですから、どんなに注意していても、人間関係のトラブルは起きてしまいます。職員は、生徒のことを真剣に考えて、少しでもより良い対応になればと全力で対応してきました。しかし、保護者の皆様には、時として納得できないこともあったかと思います。人間関係のトラブルでは、加害者、被害者として対応しても、両者とも本校の愛する大切な生徒なのです。問題解決後も、学校の仲間として必ず一緒に生活をすることになります。再度のトラブルを防ぐために、遺恨を残すことはできません。ですから、関係した生徒が互いに納得するために、かなりの時間を要することもあります。社会や世間の常識的な対応が困難な場合もあります。保護者の考え方も一様ではありません。でも、学校を信じてください。まずは、学校に連絡して、相談してみてください。ドラマ「スクールウォーズ」のモデルとなった、全国高校ラグビーで4度の優勝を誇る京都の名門伏見工業高校の山口良治総監督は、「信は力なり」と語っています。まずは、学校を信じること、信頼することが今最も必要なことだと思っています。保護者の皆様、どうかよろしくお願いいたします。



部活動合同トレーニング(3)

 当時、学校は荒れていました。東中3回目、赴任したばかりの私は、毎日毎日色々な問題で夜遅くまで対応していました。正直泣きたい時が何回もありました。しかし、学校が立ち直っていった背景には、やはり保護者と学校との信頼関係が徐々に深まってきたことが一番の要因であったと思います。
 新しい年、令和5年も落ち着いている東中を維持するために、「信は力なり」を原点に、学校と保護者との深い信頼関係の下、教育活動を行えることを切に望んでいます。

相澤 顕


2023年01月04日