校長室から__

学校だより8月号 大きな感激と感動で涙した夏休み  校長 相澤 顕



33日間の夏休みが終わり、2学期がスタートしました。3年ぶりに行動制限のない夏休みとなり、生徒はたくさんの思い出を作り、元気に登校してきました。2学期は体育祭、音楽祭等の大行事があります。「チーム東中魂」を遺憾なく発揮してほしいと思います。
さて、私は1学期終業式で、「人のためになること、人の役に立つことの素晴らしさ」について全校生徒に話しました。例として、清里区で行われた県中学校ソフトボール大会で、東中のソフトボール部員が大会役員として、とても立派に働いていたと競技委員長や審判員の皆様から褒めていただいたことを話しました。それは校長として涙が出るくらいうれしかったと伝えました。
すると、夏休みに入り、1週間経ったころ、もっともっとうれしい出来事がありました。紹介します。



[うれしい話 1]
地域の方から「校長先生、東中の生徒が私の奥さんを助けてくれました。ぜひ、お礼を言いたいので。」と連絡がきました。よく聞いてみると、奥さんが炎天下、一人で農作業していたら、熱中症で急に手足がしびれて、まったく動けなくなったそうです。たまたまそこを通りかかった東中の女子生徒が、その状況に気付いて声を掛け、遠くに置いてあった水筒などの入ったバッグを取りに行ってくれ、ようやく水分補給ができて助かったそうです。旦那さんは「奥さんの命の恩人です。本当に助かりました。」と感謝されていました。
[うれしい話 2]
保護者から「校長先生、熱中症で体調の悪かったおじいさんに寄り添い、救急車を呼んで助けた素晴らしい東中生がいましたよ。」と連絡がきました。その後、調べてみると、おじいさんが熱中症になり、体調が悪くしゃがんでいたまま動けなくなっていました。たまたま通りかかった東中の男子生徒が声を掛け、反応もできないおじいさんを心配し、近くの酒屋さんへ連絡し、救急車を呼んでもらったそうです。
連絡いただいた保護者は「素晴らしい生徒を校長先生からぜひ褒めてやってもらえませんか。」とおっしゃっていました。



私は、連絡を受けるたびに、感激して泣いてしまいました。今までも「人のために、人の役に立つ東中生」はたくさんいました。しかし、「人の命を助けた」という、これほど立派な行いはありません。東中の校長として、今まで以上に東中生を誇らしく思い、今まで以上に東中生を好きになりました。
2学期を迎え、様々な教育活動が始まります。大きな感激と感動で涙したこの夏休みを忘れず、東中生がさらに輝き、素晴らしい成長や評価が認められるよう、職員一同心を一つにして精一杯頑張ります。保護者の皆様、2学期もどうぞよろしくお願いいたします。


2022年09月01日 渡邉 洋臣